父の縁側、私の書斎

父の縁側、私の書斎 (新潮文庫)
先日、店頭の夏文庫目録をいただこうと覗いてたら、
『中公文庫読本』という小冊子を発見。
いつ、こんなの出たんだろうとそれも頂いた。
書き手が松浦寿輝内田樹町田康岸本佐知子、森美登美彦など
なかなか渋い。けど、渋すぎずいい感じ。
その中の内田樹さんの「『アイヴァンホー』を読む少女」というエッセイに
若草物語』の長女メグが屋根裏部屋で心地いいソファに腰かけ、
りんごをかじりながら『アイヴァンホー』を読んでいると、
次女ジョーがやってきて、現実に引き戻される・・・という記述があり、
私は、「本好きなジョーじゃなくてメグなのか・・意外」と思った。
ちょうどその後、檀ふみ著『父の縁側、私の書斎』を読んでたら、
「屋根裏から」という文章のなかに、・・屋根裏部屋はまた、
若草物語』の次女ジョーのお気に入りの場所であった。
ジョーは赤いリンゴをたくさん抱えてそこに引っ込み、大好きな本に涙する・・
と書いてあって、私は「やっぱり、ジョーだよねー!」と思ったのだが
どっちが本当か気になって仕方がない。
同僚Nさんにそのことを話すと
「けっこうメグかもよ、ジョーが入ってきて自分の話しをいっぱいしだすとか」
うーん、どっちだ。手元に『若草物語』がないのがくやしい。
角川文庫の赤いギンガムチェックのシリーズの『若草物語』がほしくなってきた。
今日は休みなので、探しにいこう。
雨、やまないかな・・